コンテンツ  |  骨までしゃぶろう!Microsoft  |  PCとユーザー・資源の管理

Faxをコピー機として使う

コピー機でコピーを取ると当然ながら1枚毎に機械がカウントし、定期点検時にメンテナンス料金という名目等で使用料金がかかる。(カウントチャージという。)コピー機そのものをリースで購入しようが買い取りで購入しようが関係がない理不尽な制度だと思う。

コピー機はその印刷部分の構造が同じという事でレーザープリンタやレーザーFax等と合体して複合機というものも生まれた。最近EPSONでは自前のPCとスキャナーとプリンタの技術でこの複合機と同等のマシンを出した。飯島直子がCMをしている。見かけをコピー機・複合機と同じにしているが中身は以前からあるPCとプリンタとスキャナーである。このマシンとコピー機との違いはカウントチャージがかからない事である。コピー機独特の定期メンテナンス時にかかるカウントチャージを無くした。だからといって修理サービスをまったくしないわけではなく、通常のPCやプリンタ・スキャナーと同等のサービスを実施するという。

EPSONの機器はビジネス向きでとても個人で購入できる価格ではない。スキャナーも安くなってきたとはいえビジネスで実用となるものはまだまだ高い。既にPCとFaxモデム・プリンター・TAを持っているならば当然Faxを購入しようとは考えない。もしプリンターを持っておらずFax専用機(ビジネス機でも家庭用でもかまわない)を持っているとしたら、印刷をしたいがためにプリンタを購入する人も多いだろう。しかし、Faxがプリンタ代わりになるなら、或はプリンタとしても使用できるならば新たにプリンタを購入はしないだろう。

Microsoft Windows 95/98 には標準でFaxソフトがついてくる。これを利用するとFaxソフトを別途用意する事なくPCがFaxマシンとして使用できる。

PC FaxでFaxを受信するようになると紙の使用が減る。PCでLANが組んであるならば、LAN上でFaxの情報が共有でき印刷の必要がないから更に節約になる。Windows 標準添付(つまりタダということ)のFaxソフトは、同様に標準添付(これもまたタダ)のメールソフトや(Officeを持っているなら)Outlookを利用して、LAN上のメールやインターネットメール(E-mail)と一緒に管理できる。PCで受信した後メモリ上に取り込んで他のアプリケーションでデータの再利用も出来る。

FaxとFax MODEMを直接つないでも通信は出来ない。電話回線には直流の電圧が印加されていることで機器同士が通信できるからだ。TAのアナログポートはほぼNTTの局線と同じ電気条件なのでアナログポートを経由して通信できる。ほとんどのTAがアナログポートを複数持っており、そのアナログポート同士で内線通話が出来る交換機としての機能がある。NTTの回線に繋がっていなくてもこの内線機能は使える。この場合当たり前だが外線にはかからない。もしNTTの契約回線を複数持っているなら、3分10円の支払いさえ覚悟すればNTT経由で同様の機能を実現できる。

PCからFaxに送信すればFax機がプリンタとなり、FaxからPCに送信すればFax機をスキャナ代わりに使える。Fax機が高価なレーザーFax機ならばレーザープリンタと同等の印字品質となる。Fax機をスキャナ代わりに使用できればイラスト・図面・書類等がPCで管理できる。PC上のグラフィックソフトで編集したり、データーベースソフトで履歴管理をしたり、CADで修正したりという事が可能になる。後は使用者の想像力次第。

これらの事を利用するとコピー機よりは時間がかかるが、コピー機でコピーをせずに同じクォリティのものがPCとFax機とFax MODEMとTAで実現できる事がわかる。コピー機独特のカウントチャージもかからない。VBでプログラムを組むなど何らかの方法で自動化すれば、コピー機の使用とほぼ変わりない環境になる。我々のようなSOHOや零細企業でコピーのコストを押さえたいのならば、PCの操作を覚えるのにちょっと苦労するだけでコピー機のカウントチャージが追放できる。一日中9時から5時までフル稼動でコピーするほどコピー枚数があるならば、カウントチャージを支払ってでもコピー機を使用して得られる時間短縮のメリットはある。しかし、一日に数枚しかコピーしていないのならばPC Faxを利用したPC Copyに移行する価値はあるかもしれない。




コンテンツ  |  骨までしゃぶろう!Microsoft  |  PCとユーザー・資源の管理
Copyright (C) 2003 by Yasumaro. All rights reserved.
 ↑ ご意見・ご感想・ご要望・苦情はこちらまで。↑
最終更新日:28 JUN 2004
HIEDA.NET