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音楽之友社 ザ・ギタリスト

という本を貸してくれた人がいる。ギター・ベース・ドラムス・トランペットという構成のバンドを組んでいるが、そこのトランペットである。

皆大人なので、個人練習が不十分でバンド練習に臨んでも厳しいことを言わず、トチッても他メンバーを怒ったりけなしたりもしない。カバーを演るときにオリジナルと異なるメロディーやソロを弾いても文句を言う人もなく、好きなように弾かせてもらっている。

そこのトランペットが貸してくれたのだから、何らかの意図があるのだろう。ありがたく読むこととした。

でまだ上巻しか読んでおらず、下巻が残っているのだか、いい事があったのでここに記す。

アランホールズワース

この「ザ・ギタリスト」という本はインタビュー集である。悪い人ではないがキースリチャーズのみ参考にならなかった。その他のギターリストは皆、良い事を言っている。

中でも、スティーブヴァイとイングェイマルムスティーン、アランホールズワースが良い。三人に共通するのは、
  「先人をお手本にするのはいいけれど、当たり前のソロパターンを打ち破るようなギタリストになりたかったら、オリジナリティを出せ、自分に素直に好きな事をやれ、真似するな!」
という部分。中でもアランホールズワースが1番極端で1番共感した。自分に厳しく。かつ謙虚。

音楽は楽しいもののはずだし、人前で演奏する事は楽しい事だけれど、毎回どこかトチっている、恥かしい事でもある、と。

天災も好きなUKというバンドの事も触れているのだが、不本意であったという意味の事を述べている。その中でいちばん有名なIN The Dead Of Nighgtという曲は、同書の他のギタリスト数人(スティーブヴァイやエディーヴァンヘイレン)が「好きな曲である。」と述べているのだが。

アランホールズワースが
  「自分の音を聴く人はギタリストなどミュージシャンのみだ。一般の人はその存在さえも知らない。」
というようなことを言っている。よくご存知だこと。しかし、それでも彼は自分に正直に自分のやりたい事をやる。

スティーブヴァイとイングェイマルムスティーン、アランホールズワース、三人とも早弾きで超絶技巧の持ち主なのだが、何かを忘れて早弾きに走るギタリストを戒めている。「そこで本当に早弾きは必要か?」と。

アマゾンでのマイケルの評価

マイケルシェンカーが好きである。でもUFOのStranger In The NightとMSGのFirst、それに12inchシングルのライブ Armed and Ready(Live) と Into the Arena(Live)までである。演奏技術そのものはそれ以降のほうが遥かに高いのだが、何かそこにスピリットというかソウルというか欠けているのだ。荒削りかもしれないがStranger In The Nightや12inchシングルのライブ Armed and Ready(Live) と Into the Arena(Live)のときの方が良いのである。

同様の事を感じているファファンは多いようで、AmazonでのレビューもTales of Rock n' rollなど最近のアルバムになるほど評価が低い。やはりね。

フランクザッパのランディーローズの評価

ランディーローズも僕のフェイバリットだが、同書では「火の吹くようなギタリスト」をあまり評価しない。エルモアジェイムスのようなベーシックなものを身に付けずにド派手なテクを身に付けても何か足りないということなのだろう。それは先のマイケルのような何かスピリットというかソウルというものかもしれない。

早弾きよりメロディーという事か?。でも早弾きしたいよね。

初出 May 18 2006
最終更新日 May 18 2006

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