今日の恭麿
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中国系日本人・韓国朝鮮系日本人・アメリカ系日本人という環境に違和感を感じるか?

アメリカ合州国では、イタリア系アメリカ人とかポーランド系アメリカ人とか中国系アメリカ人とか日系アメリカ人とかいう言い方に違和感を感じずにすごしているらしい。このような表現はハリウッド映画の中でお目にかかる。国の歴史が200年とか300年程度だと、国民全員が移民という感覚があるから成り立つのだろうか?

日本では少子化が始まり、将来の労働人口に対して不安な気持ちを持つ人も出てきた。先日の朝日新聞では6001200万人程度減少するという。そして、その対策として

  • 外国人労働者の受け入れ
  • 家庭内女性の社会労働者化
などの方法を提案している人たちもいる。

外国人労働者を活用する場合、単なる労働力としてだけではなく、文化や言語の異なる人々が日本人と同等の権利をもち隣近所に住む、という事態を受け入れなれるか?というところがキーである。

どんなにリベラルな物分りのいい感じの近所のおばさんでさえ、日本に帰化し日本国籍を持っている金髪碧眼の人を
  「ガイジン」
と表現するだろうし、いわゆるガイジン日本人との混血児を
  「ガイジン」
と表現するだろう。黒髪・黄色い肌の東洋人であっても日本語がたどたどしいと、
  「ガイジン」
と表現するだろう。

これだけ黒い髪・黄色い肌の人たちばかりで成り立っている社会では、法律上の国籍を置いといて、見かけでガイジンという区別(差別)をしてしまう。

アメリカ合州国並みに、中国系日本人・韓国朝鮮系日本人・アメリカ系日本人なんて言い方を違和感無く出来るまでに沢山の時間を費やすような気がする。

現在の研修生制度のような差別的半奴隷制度で
  「自分たちと違う人たち、ガイジン」
といっている間は少子化による労働者対策を外国人労働者に求めることは、2006年に北アフリカ系フランス人の青少年がフランス全土で暴動を起こしたように、別な問題を生むことになりそうだ。

家庭内女性の社会労働者化

それでは、独身時代は社会人していた女性が、結婚や出産で家庭にこもっているということを想定し、この人口を再び社会で労働者として働いてもらったら、600万人の労働人口になるという試算もあるという。
(先の朝日新聞記事より)

ここで、そのような労働者予備軍の中でも、看護師について述べる。

新卒の看護師でも3年で半数がやめてしまう、という統計がある。ただでさえきついお仕事である。その内容に見合っていない低い賃金である。どこぞのOLをしているほうが楽に同額を稼げるという。結婚や出産を機にやめてしまう人も多い。

看護師の賃金は彼女らを雇う医療機関が決め、支払う。

医療機関も営利企業体であるから、少ない投資で最大の回収を図りたいであろう。支出としての労働者賃金は低く抑えたい。となると、なかなか看護師さんたちの賃金を高給に、とはなりにくい。

そこで、彼女らの賃金の何割かの出所を勤め先企業ではなく、補助金・助成金のように国から提供してみたらどうか?

看護師のお仕事をそのきつい労働に見合った高給な職業に出来れば、そして結婚や出産を契機にやめてしまった人たちも戻ってくることが可能な働き方が出来れば、折角の看護学校での投資(資格取得に本人負担だけでなく、補助金含めて膨大な社会からの投資が行われている)も有効に活用できるであろう。

そして、彼女らへの補助金賃金は、事前の労働証明さえ出来れば、彼女たちの口座へ直接振り込まれるのがよい。就業先の事務長に任せたら、使い込まれるのは必至である。

初出 Feb 20 2007
最終更新日 Feb 20 2007


 

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