HIEDA NET Corpration
 > これは変だよ  > 石川啄木


 

※ お断わり
このコラム題名が > これは変だよ > 石川啄木 と読めてしまいますが、石川啄木のエピソードを導入部に用いただけで、石川啄木の悪口を述べているものではありません。

朝日新聞 土曜版 be

石川啄木という詩人がかつていた。27歳で病死した。そのときの身分は朝日新聞の従業員、それも正社員であったという。このことを朝日新聞土曜日のBeで知った。

上京する直前に石川啄木は地方新聞の編集長をしていたというから、それなりの実力があったと思う。面白いのは朝日入社後の様子である。(朝日新聞01月22日版からの引用)

  • 給料の前借りはしょっちゅうで、
  • 通勤の電車賃がないといっては休み、
  • 体調が悪いといっては欠勤。
  • それがときに何日も続く。
  • そのくせ、よその新聞に、内職で記事を書いているらしい。

で、社会部長が見かねて編集長に苦情をいうと、「まあまあ放っておいてくれたまえ」との答え。

社会部長の意見が通り、このとき石川校正係がクビになっていたら、啄木の名歌の数々は世に出なかった可能性がある。と同時に、たぐいまれな才能を石もて追い出したという汚名を、朝日新聞は100年にわたって被ったに違いない。
(ここ原文のまま)

今回注目したいのは、この石川啄木の素行に対して社会部長がクビを意見したにもかかわらず、石川がクビにならなかった事実と、「もしクビにしていたら・・・」というこの記事の予想である。ふ〜ン、ナルホドねぇ〜。

Episode 1

お話変わって、かつてお世話になっていた某組織である。一日を、数人で一杯になってしまうような小さなラボ室で過ごすことが多く、そうなるとお客様や各種ボスの目が届かないことをいいことに、お仕事もしないで遊ぶ、という者が出てくる。

その中に、僕の受け持った臨時の分隊メンバーもいた。その人は他の分隊に所属していた時にも、分隊の受持ちの仕事をせず、他の分隊のメンバーをヘルプする振りをしてその実、お仕事もしないで遊ぶ、ということをしている、という事を随分聞こえてきてはいたが、実際経験するまではこれ程ととは!!、と予想を越えていた。

僕は、分隊メンバーに対しては、

  • 税金も払い、
  • 選挙権も持っている
成人した大人なのだから、時間になったらお仕事先のラポルームに来るかな?、程度の期待をしていたが、来なかった。お酒の席で小隊長に、
  「何で来ないんですかねぇ?」
などとお話していたら、
  「誘ってみないと動かない人もいます。誘ってみましたか?」
という。そこで、僕らの分隊はデータの収集とまとめ、他の分隊は掃除、という日に、廊下でであったので話し掛けた。
  私:「君は臨時のこの分隊に配属中であることは自覚しているよね?。」
  彼:「はい。」
  私:「それでは、今日まだ仕事が残っていることも知っているよね?。」
  彼:「はい。」
  私:「で今日、君は今から何をする予定なの?。」
  彼:「ラボルームの掃除を手伝ってきますが・・・。」
  私:「それは、どなたかに指示されたことなの?それを指示した小隊長はどなた?。」
  彼:「いえ、どなたからも言われていません。」
  私:「それでは、朝のミーティングで提示されたミッションとは違うんじゃないの?。」
  彼:「ええ。」
  私:「それで、君はいいの?。」
  彼:「はい。」
ここまで判ってしている行動なのだから、もう僕がどうこう言うレベルではないだろう。同じ会社に属している先輩とか上司ならばお客先常駐の場合でも、所属会社の看板を考えれば注意もするが、そうではないし、注意した場合に、
  「同じ会社に属している先輩とか上司でももないのに。ましてやお客様でもないのに注意されるいわれはない。自分の行動に文句を言えるのはお客様だけ。」
という考え方もあるようなのでね。
※ お客様の収入の増減が巡り巡って、おまえや僕の収入にも関係してくる、ということを考慮すれば運命共同体ということで、
  「同じ会社に属している先輩とか上司でももないのに。ましてやお客様でもないのにあんたに注意されるいわれはない。」
なんて考えのほうが変だと思うのだけれどね。

こうして彼はお友達と一緒にラボルームへお隠れになった。掃除の必要なラボルームではなく掃除をしないラボルームへと・・・。ということで一応は誘ってみたよ!

彼は自分でもサボっていることを自覚しているようで、

  • やりたくないことはやりません。
  • それでも、僕ってR小隊長とゴルフも行く仲ですから、クビにはなりませんよ!
  • ここって(好きなことだけお仕事としていればいいのだから)楽で良いですね。ずっといたいですね。
と発言しているという。このような発言は当然お客様の耳にも届いているのだろうが、対策として特に何も動きは無い。

僕がお客様の立場であれば、業務委託先に「担当者交代」など何らかの対処を求めるが、お客様企業では何らかのふか〜い思惑があるのだろう。きっと。
※ 深い思惑=深慮、で間違いないよね?

あの朝日新聞社が石川一をクビにしなかったように・・・。

最終更新日 12 FEB 2005


 

 (C)2003 HIEDA NET Corporation All rights reserved.